terasuのひとりごと

仕事や生き方まだまだ迷走中。昨日と今日では諸行無常、五十知命は程遠く・・・。自分自身を俯瞰するための独り言。

短歌

短歌#37  もみじの葉 朝日に透ける 葉脈が 太陽に透かした 手のひらのよう

朝の通勤。 朝日を背景に立っているもみじの木。 葉っぱの後ろから朝日が透けて、葉脈が見える。 それはまるで、 動揺「手のひらを太陽に」の「手のひらを太陽に透かしてみれば~、真っ赤に流れる僕の血潮~」みたい。 そんなふうにふと思った、五十知命の朝…

短歌#36「昼下がり 渾身抗う でも完敗・・・。 重力に従う 私のまぶた」

お昼ごはんを食べた後の午後。 仕事中、パソコンを打っていると、眠気が襲ってくる。 睡魔の沼に引きずり込まれそうになる・・・。 ただただ眠気と戦う、午後2時、仕事デスクのパソコン前なのでした・・・。

短歌#35「こぼれても 全て拾うよ 大丈夫! 信頼握り 放つゴールへ」

子どものバスケットボールの試合を見に行って、 勝手な想像、心の声が聞こえたように感じ、感動したこと。 ゴールの近くでボールが自分に回ってきた時、 「私がシュート打とうか。でも、決める自信がない・・・。 他の人にボールをまわそうか・・・。」 そん…

短歌#34 「目に見えず 手にも触れない 音の波 確かに届く 深く染みゆく」

先日行ったライブのドラマーが言った言葉。 「音楽は目に見えない。手も触れられない。 でも、ここにいる人達に、確かに届く。」 その言葉が、私の心に深く突き刺さった。 サン=テグジュペリの「星の王子さま」も言っていたよね。 「本当に大切なものは、目…

短歌#33 「オレンジに 小道を染める もみじの葉 我が子の手より いつしか小さく」

朝の通勤。 遊歩道は、オレンジの紅葉の落ち葉でいっぱい。 落ち葉がまるで、こどもの「てのひら」みたい。 と思いつつ、あれ?もううちの子の「てのひら」の方が大きいやん? いつの間にか大きくなった我が子の成長を思った秋の通勤でした。

短歌#32「『人・ゴジラ』 立場違えど 『虫・人間』 どちらもきっと 生きていたいだけ」

金曜の夜、たまたまテレビに映っていた映画「ゴジラ」。 そこには、ゴジラに立ち向かう小さい人間達の姿が。 その時、ふと、今まで思ったこともない気持ちが湧いてきた。 「人(=小さい生物)」は、生き延びるために「ゴジラ(=大きい生物)」と戦う。 「…

短歌#31「周りの顔 反射の光は 青白く 視線と耳は スマホにつながり」

通勤の満員電車、ふと顔をあげると、周りの人の顔がみんな青白い。 なんてことはない、スマホのブルーライトの光を反射しているだけ。 耳にはイヤホン、視線はスマホ。 こんなにぎゅうぎゅうの満員電車に乗っていても、それぞれがスマホで別の世界と繋がって…

短歌#30「ミニスカで 木枯らし吹かれ 駆ける朝 マフラーもふもふ 手に単語帳」

通勤時間に見かける女子高生たち。 マフラーもふもふで温かそうなのに、 超ミニスカート制服に短いソックス。 女子高生だって、足、寒いよね? でも頑張っているんやね。 女子力だよね、と すっかり頑張ることをやめた五十知命は、 そんな駆けてく女子高生を…

短歌#29「ドライヤー コテにアイロン 吾子の朝 伸ばして巻いて あぁ忙し」

我が家の娘達は、朝からとても忙しい。 洗面台を順番に独占。 ドライヤー・コテ・ヘアアイロンといっぱい並べ、(時々、電気のヒューズ飛ぶんちゃうか?!と心配になるが、同時には使わないのか飛んだことはない(笑)) 伸ばして、巻いて、と毎朝悪戦苦闘し…

#短歌27「苔がむす 通勤途中の 植木鉢 元の草花 面影もなく」

通勤途中に通る家屋の塀。 並んでいる植木鉢には、きれいな緑色の苔。 でも、元々は、何か草花を植えていたんだろうな・・・、としみじみ思ってしまいました。 まぁ、我が家の手入れされていない庭も、日陰はしっかりと苔むすです(笑) 自分の物でも、いっ…

#短歌25「クスノキと 散りゆくイチョウ 向かい合い どちらが羨む? 冬の手前で」

凛と冷えた秋の朝。歩道を歩く通勤路。 ふと顔を上げると、左には緑鮮やかなクスノキ、右には散りゆく黄色いイチョウ。 2つの木は、どちらが幸せなのだろうか、それともそもそもお互いの存在なんて気にせず、自分の与えられた人生をただただ全うすることを…

#短歌24「辛くても 抗いながら 進みたい そういうものに 出会える幸せ」

1週間がんばって、いつも息切れ腑抜け状態の土曜朝。 子ども達を送り出したあとの私の日課は、NHKのプロジェクトXを見ること。 五十知命、いろいろなことを「受け入れる」強さをしみじみ感じる今日この頃だけれど、この番組を見ると、抗うことの大切さ…

短歌#22「『8』と『3』 同じに見える 残業中 Excel倍率 上司と同じ」

五十知命になると、目も老化。 仕事でExcelをずっと見ていると、段々と目がかすんできて、「8」と「3」が同じに見えてくる・・・。 仕方なく、Excelの表示倍率を150%にする。 通りかかった後輩が「字、大きすぎて気持ち悪い・・・。」とひとこと。 確…

短歌#21「チョコ・珈琲 無残惨敗 昼下がり 私の瞼 重力のまま」

昼休み明けの午後。 お腹が満たされた後にくるのは、恐ろしく強引な睡魔。 チョコを食べても、珈琲を飲んでも、 睡魔は私を引きずり込もうとする。 瞼が重い・・・。 あかん、負けてしまう・・・。 負けた・・・。 そんな昼下がりでした。

短歌#20「借りた本 感銘ラストに 寄贈の字 誰かの想い ちゃんと受け取る」

図書館で借りた本。 深く感銘を受け、心が動かされた後、最終ページに「寄贈 匿名者様」の文字を発見。 今まで図書館で何百冊と本を借りてきたけど、 寄贈の本に巡り合ったのは初めて。 著者からだけではなく、 なんだかこの本を寄贈した誰かの深い思いやメ…

短歌#19「偏りが 指数的増え 枯れ積み木 よいしょと戻す 「あっけらかーん!」」

年齢を重ねると、もともとある思考の偏りが どんどん積み重なって、 油断すると、意固地なややこしいおばさんになる。 特に若い人と話をすると、 自分の偏りや、柔軟性の衰えを痛感する。 あかん、あかん!と自分に喝を入れる。 がんばって「よいしょ!」と…

短歌#18「焼き魚 カツにリメイク バクバク食う 中身はブリで おんなじなのに」

久しぶりの鰤の照り焼き。 どうも子ども達の食いつきが悪い…。 残った鰤の照り焼き。 翌日、カツにリメイクしてタルタルソースを添えると、子ども達は「美味しい〜!」とガツガツ食べた。 中身は昨日と同じ、ブリの照り焼きなのに…。 こんなことって、人間で…

短歌#17「病み明けと 嵐のあとの 朝の陽は 生への執着 呼び覚まされる」

数日続いた体調不良から、すっかり元気になった朝。 出勤、家から駅まで歩く道。 前日の荒れた天気から一転、今朝は気持ちいい秋晴れ。 病み明けと嵐の後の朝は、空気が澄みわたっていてほんと気持ちいい。 透き通った密度の低い空気を抜けて、 私に届く朝日…

短歌#16「爛れた手 自ら離さぬ 蜘蛛の糸 生への執着 どこから生まれる?」

今日は恐ろしくネガティブに一句。 普段は元気な私だが、久しぶりに体調を崩すと、体調を崩した状態に免疫がないがゆえに「自称ポジティブ」が速攻崩れ、超ネガティブマインドに急降下する。 季節の変わり目で体調を崩しただけなのだが、倦怠感が酷くあまり…

短歌#15「高気圧 100 倍重く 更年期 柿クリ芋なし 横目に布団」

今週のお題「秋の味覚」 なんだかお題の趣旨に水を差すようで申し訳ないな…と思いつつ、今の率直な気持ちを一句。 更年期か風邪か何なのか正直分からないが、体調不良で布団でダウン。 空は秋晴れ、気持ちいい天気、高気圧。 なのに私の身体は、その100倍も…

短歌#14「黄色の実 ぺちゃんこ歩道 秋におい 茶碗蒸しとは はるか離れて」

今日の帰り道、イチョウの木が並んだ遊歩道を歩いていると、 大量のイチョウの実。 自転車や歩行者に踏まれて、ほとんどがぺっちゃんこ。 あたり一面、イチョウの実のにおい。 茶碗蒸しに入っているギンナンの実は大好きだけれど、 イチョウの実のにおいは・…

短歌#13「したいこと するべきことを 手放して できることやる 清々しさよ」

たまたまwebで見つけたアドラーの言葉、 「したいこと」「するべきこと」「できること」。 五十知命、「したいこと」「するべきこと」もいっぱいあるけれど、いったん脇に置いておいて、「できること」にフォーカスする。 自分の中の能力、時間、気力すべて…

短歌#12「吾子の風邪 ぎすぎすばたばた 手放して 一緒におしゃべり ゆるーい時間」

久しぶりの我が子の風邪。 仕事からの帰宅後、いつもは私自身も「今日中に、コレしてアレして〜」とバタバタ過ごしているけれど、今日は「どうせ、思うようにはかどらないから、まぁいいかぁ〜。今日ぐらい、子どもと一緒にゆっくり過ごそう。」と開き直り。…

短歌#11「消えてゆく 思いを文字に 書き留める。私の想い 夏の陽炎(かげろう)」

最近、心に浮かんだ思いや言葉は、次の瞬間には忘れている。 まるで、それは、夏の陽炎(かげろう)みたいに・・・。 想いや言葉は儚く、一瞬で流れ消えていく儚いもの・・・。 だから、 その瞬間に、書き留めておく。 夏の陽炎みたいに、跡形もなく消えてな…

短歌#10「たくさんの 知識や技術 引き継いで 空っぽになる 清々しさよ」

五十知命になると、 今まで学んだ知識や技術を後輩に引き継ぐ場面が増える。 「教えること」が苦手なこの私から、 ポイントポイントを上手に聞き出して理解してくれる後輩達。 ほんとありがたく、頭が下がる思いだ。 自分ひとりで抱えていたものを、どんどん…

短歌#8 「朝日背に 『昨日はごめーん!』 追い付いた! 黄色カバーの ランドセル並ぶ」

朝の出勤時。 小学校の通学路。 黄色いランドセルカバーを着けた1年生が随分先に友達を見つけたようで、 遠くから「昨日はごめーん!」と駆け付けていた。 きっと昨日何かあって、「今日ちゃんと謝ろう」と決心して、今朝その友達を見つけて、頑張ったんだ…

短歌#7 「真っ黒な 野球部集団 背にバック サイドにひょっこり おっ!日焼け止め!」

仕事帰りの電車。 集団で乗ってきた高校生野球部集団。 みんないい感じに真っ黒。 でも、野球バックのサイドのポケットには、可愛らしい日焼け止めがひょっこり。 「日焼け止め、塗ってないやろー。ってか、意味ないやろー。」 とツッコミたくなりつつ、なん…

短歌#6 「友土産 グリーンの石鹸 舶来品 白檀広がる 風呂場異国に」

友達からもらった海外旅行のお土産の石鹸。 開封した途端、浴室いっぱいに広がった白檀の香り。 私自身は行ったことのないその異国の地に、まるで突然飛び込んだような錯覚を覚えた瞬間でした。 数日経った今も、お風呂場に行くたびに香りが漂っていてオリエ…

短歌#5「『無力さに 悲しくなる』と へこむ吾子 鉄棒握る 夏の夕暮れ」

「無力さに、悲しくなる。。。。」とがっくりへこむ中学生の我が子。 夏の夕方、鉄棒で懸垂の練習。 「部活の友達、みんなできるのに、私だけできない・・・。」 と満身創痍の心持ちで、がっくり肩を落とし、 思わずつぶやいた言葉。 本人にとっては、とても…

4「実家にて 受け取る古々米 午後の蝉 がさり崩れる 仏壇の飯」

「最近、ご飯を炊くことがないから、よかったら食べて。」 ひとり暮らしの父親から受け取った古々米2升。 古々米・・・。 ほとんど家で自炊をすることがないんだな・・・、と改めて思った。 確かに、いつ実家に帰っても、 お母さんの仏壇に供えられているご…