今週のお題「最近、初めて〇〇しました」
最近、初めてしたこと、
それは、オカリナを吹くこと。
40歳くらいからだろうか、ふとした時に、「オカリナを吹いてみたい」という思いが時々湧いていた。
まるで潮の満ち引きのように「吹いてみたい」という思いが湧いて消えて・・・、を繰り返していた。
というより「吹いてみたい」という想いが湧く度に自分の中で蓋をしていた、という方が正しいかもしれない。
理由は簡単、
我が家には、私が途中で挫折したウクレレ(20歳代に購入)があるから・・・。
ウクレレも、時々「引いてみたい」という思いがそれなりに湧いてきて、
その度に、テキストを買ったり、サークルやイベントに参加してみたり、と楽しんでいた。
でも、「オカリナを吹いてみたい」という思いに対しては、
「まずは、(すでに楽器を持っている)ウクレレが弾けるようになってからやな」
と、自分に言い聞かせて、蓋をしていた。
そんな中、たまたまYouTubeでオカリナ演奏を見て、久しぶりに「オカリナを吹いてみたい」と思った。
と、そこまでは、今までの私と一緒。
でも、今回の私は、今までの私とは違った。
ネットのおすすめNo.1プラスチックオカリナの「NIGHT by-Noble AC(3,628円)」をその日のうちにポチッ!としたのだ。
今回私の背中を押してくれたのは、最近読んだ齋藤孝先生の本の中の言葉。
「やりたいと思ったら、やればいい。五十年間も生きていれば、やりたいことが人道から外れることは早々ない。」
そうだ、オカリナを吹いてみることは、私のやりたいこと。
人道に外れることでもないし、そう重々しく考えず、フットワーク軽くやってしまおう。
ウクレレ=達成できなかった過去の熱意に縛られる必要はない。
そう開き直り、ゴールデンウィーク前に3,628円をポチッ!した。
(つらつらと仰々しく書いたが、言ってしまえば3,628円をポチッ!しただけ(笑))
届いたオカリナを吹いてみた。
え?、めっちゃ楽しいやん!!
何が楽しいって、吹きたい曲がすぐにメロディーになる。
ウクレレは運指が難しかった。それに、専用のタブ譜が五線譜ほど大量に出回っておらず、弾きたい曲の簡単レベルの楽譜がなかなか見つからなかった。
さらに、ウクレレ演奏のメインとも言えるコードが苦手で、何度練習してもなかなか覚えられなかった。
それに比べ、オカリナはお馴染みの五線譜!
運指も小学校時代のリコーダーとどことなく似ていて、意外にさらりと馴染めてしまう。
それに、上手下手は別として、楽譜を見ながら吹くとなんだかメロディーに聞こえてしまうのだ。
これって、大人が始める楽器にとっては、とても大切な要素やよね。
そうやって、プラスチックオカリナを吹いて3週間。
YouTubeでみたトリプルオカリナが吹きたくなった。
通常の1オクターブ半の単管オカリナと異なり、トリプルオカリナは約3オクターブも奏でることができる。
「ばばあの貴重な好奇心、ここでみすみす捨ててなるものか!」と
トリプルオカリナをいろいろ調べ楽器屋にも足を運び、その中でひとめぼれしたオオサワオカリナ ACーTeを購入!
初めて吹いた磁器のトリプルオカリナの音は、とても透き通っていた。
「え?私、急に上達した?」と錯覚してしまうぐらい(笑)。
それからは、この飽き性の私がせっせと毎日オカリナを吹いている。
本当に幸せな時間だ。
そしてもうひとつ、磁器のオカリナは、想定外に、別の点でも私を幸せにしてくれた。
それは「落としたら割れる」儚い大切な存在ができた、ということだ。
落とさないように、大事に大事に扱う。
こんなに大切に扱う存在は、
子ども達が赤ちゃんの時以来かもしれない(言い過ぎか(笑))。
大事に大事に扱いたい存在がある日常は、
なんだかそれだけで満たされていると感じながら、
今日もオカリナを吹いている。
ああ、五十知命ばばぁ、ほんとに楽しい。どうしよう(笑)。